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おとしぐれ ショーガ from the CROSS
月 日 は 百 代 の 過 客 に し て 、 行 き か う 年 も ま た 旅 人 な り
一蓮
光で満たして 炎を燈して
記憶の水面は 不思議と穏やか
白煙は淡く 炎は絶やさず
蓮の花は香る 静かに 美しく
たおやかに
この祈りは誰にささぐ? 仮初の骸 脱ぎ捨て
この命は誰を照らす? 震えて 零れて
寝ても覚めても命の限り
今日とも知らず 明日とも知らず
この祈りは誰に響く? 旅に行く人 待つ人
この命は誰を癒す? 震えて 溢れて
この空は変わらず ただ 穏やかに高く澄んで 誰彼
光で満たして 炎で紡いだ
世界はほんの少し 優しい
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