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おとしぐれ ショーガ from the CROSS
月 日 は 百 代 の 過 客 に し て 、 行 き か う 年 も ま た 旅 人 な り
惜し
前触れもなく 訪れた嵐は 影を潜め
ただ静寂がへばりつく 黄昏の窓際
巡りゆく季節 滞りなく過ぎていく
取り残してはくれない
ひっそりと死んだ世界
惜し君はどこで待つの?
夢の淵 夜の畔
夢枕だとしてもかまわない
ひと目でもいい また会いたいと願ってしまう
うっすらと残る余韻 時を重ねて 消えてしまう
誰かが生きた証は どこに刻まれているんでしょう?
在りし日の写真を眺めてみる
あんなにもまぶしい日々だったと
思えばまた震えてしまう
惜し君はどこで待つの?
乾いた丘 雨降る墓所
鮮やかに咲いて散った花の名も
忘れてしまう 悲しい性
惜しい 君はどこで待つの?
瞼の裏 心の中
戻らないけど確かにあったあの時代よ
「とこしへに…」と願ってしまう
夜伽の中
思い出が降る
しんしんと
思い出が降る
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