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 もともとはthe CROSSでやろうと思っていたが、諸々の事情がありお蔵入りになっていた曲の再利用。ショーガ史上、類を見ないほどの美メロになっているというのは、自画自賛が過ぎるだろうか・・・?


 この曲は、自分の祖母の死に際して書いた曲である。祖母は浄土真宗なので、その辺りについて造詣が深い方々にとっては、馴染みのある言い回しや表現が出てくるかもしれない。「あー、ハイハイあれね」と思っていただけると、、自分としてもうれしく思う。


 しかし、気が付けば2作続けて「死」が絡んでいることになってしまった。病んでいる?かと問われれば否定ができない毎日を送っているが、仕事上、人の死に触れることが非常に多い身であるから、その辺りも自分の音楽家人生に影響を及ぼしているのかもしれない。



 浄土真宗には、御文というものがいくつか存在する。その中でも「其れ人間の浮生なるをつらつら観ずるに~」という書き出しで始まる「白骨御文」がそれなりに有名で、自分も好きな御文である。要約すると「遅いか早いかはともかく人はいつか必ず死ぬのだから、早めにそのことを意識して備えましょう」という内容である。言ってることはごもっともなのだが、その生々しいまでのリアルな表現に鳥肌が立つこと請け合いだ。短い御文なので、未読の人は是非一度読んでほしい。そしてその後にもう一度本曲を聴いてほしい。



 そうすると、大切な人の顔が浮かんでくると思うので、たまにはその人に電話をしてみてほしい。

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